上手な飾り方をご紹介
ポイントは「すべてやさしく丁寧に」
小道具を付ける前に
七段飾の小道具は親王、官女、五人囃子、随臣、仕丁と各段別に分かれて入っています。
一度に全部袋から出しますと分からなくなりますので、順番に一袋づつ開けて、取り付けます。
しまう時も必ず別々に小分けして下さい。
小道具が上手に付かない
おひな様の手は自由に動かすことが出来ます。(お人形の手は腕の中の針金に刺しています)
ですから360度回転しますので、取り付けやすい所まで回して下さい。(木目込人形は出来ません)
また腕も針金を曲げるイメージで広げたり、狭めることも出来ます。(木目込人形は出来ません)
小道具が手に合わないことがありますが、軟質樹脂の指は柔軟に出来ていますので指の間隔
も自由に調節することが出来ます。(木彫りの手は出来ません)
お顔が傾いている
おひな様の顔は自由に動かせます。(お顔は串で体の芯に刺して有ります)
傾いているお顔の両耳を親指と人差し指でつまみ、左右に回しながら調整します。
その際、指の油分が付かないように必ずきれいな手袋をはめるか、ティッシュを使って下さい。
※お顔が抜けてしまわない様接着剤が付いてあるお人形もあります。
(木目込人形は出来ません)
お顔が汚れてしまった
お顔の表面でしたら、綿棒にほんの少し水を含ませて軽くこすると、ほとんどの汚れは落ちます。
それでもだめなら、柔らい消しゴムで軽くこすって落とします。
化粧・毛描きのしてある場所はこすらないで下さい。
(*注意 砂などの研磨剤が入った、固いものはさけて下さい。)
お顔に傷をつけてしまった
深い傷は完全には直りませんが、出来るところまで修復いたしますのでご相談下さい。
衣裳を汚してしまった
衣類の汚れ取りと同じですが、お人形はクリーニングや洗濯ができないので、
基本的にぬるま湯を布にしみ込ませ軽くたたいて写し取るしか方法が有りません。
着せ替える場合、基本的に新しく作るよりコストがかかってしまいますので、
汚さないように注意して下さい。
ケースを壊してしまった
中の人形お道具類、木枠、後ろの絵柄金箔に損傷がないか確認してください。
ガラスのみの場合は短い期間で修理できます。
(ケースの種類や大きさによりますが、通常の大きさのケースで4,000~10,000円位です)
ガラス以外に損傷がある場合は修理費用が高額になってしまう事があります。また、修理できないこともあります。
ご連絡の上、一度お店にお持ちいただき、ご相談下さい。
あまりお金をかけたくないようでしたら、傷には目をつむって木工ボンドで接着されることをお勧めします。
※アクリルケースにつきましてはケース交換又は修理不可となります。ご了承ください。
しまうときの便利な方法
しまうのが面倒と思われる方にお勧めなのがビニール袋。実は人形のプロもよく使っています。
少し大きめのビニール袋を用意して、お人形やお道具など何でも入れてしまいます。
(大きめのビニール袋に入れるのがポイント、傷が付きにくいだけでなく、余った部分は梱包材代わりになります)
さらに防虫効果も期待できます。必ず湿気の無い日にしまって下さい。